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ゼロからのマンション経営 サクセスストーリー

season4

営業マンの成長ストーリー「マンション経営で人を幸せにしたい」

投資用マンション販売の新人営業マンが実際の現場での経験を通してマンション経営のリアルなメリット・デメリットを学んでいく成長ストーリー。どうすればマンション経営の良さを知って貰えるか、試行錯誤を繰り返しながら自分の営業スタイルを身につけ、念願の初契約を獲得する。

正真 泰司(しょうま たいじ)
正真 泰司(しょうま たいじ)

正真 泰司(しょうま たいじ)

投資用マンションの企画・販売・管理を手がけるフィデス・インベストメントの新入社員。就職活動のコンセプトは「成果主義で、若くても結果を出せば評価される会社!」で、不動産系から投資分野に志望を絞り、見事内定を勝ち取った。10社程度のなかから同社を選んだ理由は、圧倒的な物件の魅力と社長の人柄。自己分析は「情熱的だが不器用」。

第4話「今度こそ初契約!」

「いってきます」と言ったところで、誰もいないんだったと気付いた。
なかなかクセって抜けないものなんだな、と苦笑しながら、鍵をかけ忘れそうになる。おっと。

実家を出て2週間。家具や家電も揃い、ようやく一人暮らしのペースがつかめてきた。
洗濯やゴミ出しなど、日々の雑事の多さにとまどうこともあったが、気楽な面も大きい。
なにより、自分で生活を担っているという当たり前の自負が、仕事でも自分を後押ししてくれている気がしていた。

今日も、契約に前向きなお客様との商談が入っている。
面と向かってお話するのは3回目ということで、先輩が同席してくれる予定だ。
「今日だったよな、京本様とのアポイント」
出社するやいなや、声を掛けられる。
隣の席の大江先輩は、入社4年目。すでに主任の肩書をもつ、事業部のエースだ。
入社1年目の初契約も、同期のなかで一番乗りだったというウワサを聞いたことがある。
「はい!よろしくお願いします」
「今日決まったら初契約だよな。責任重大だ、がんばろう」
そこから京本様にお渡しする資料や、話の流れなどを簡単に打ち合わせる。
京本様は、医療関係にお勤めの30歳。仕事はかなりお忙しいようで、今日は休日に時間をつくっていただいた。
結婚の予定などはないが将来に漠然とした不安を感じており、マンション経営に興味を持ったと、前回お会いしたときに話してくれた。

「これが月々の収支シミュレーションですか・・・なんだか、改めてみると胸にせまってくるものがありますね」
気になると言っていた物件をもとに出した試算を前に、ぐっと身構える京本様。
「確かに、具体的な数字を見るとドキドキしますよね。ただ、頭金が10万円の場合はローン返済額と管理費・修繕積立金を合わせたお支払いが月々117,996円。サブリース手数料を差し引いた家賃収入が104,850円なので、実際のお支払いは月13,146円です。ローンが終わったら支出は管理費と修繕積立金、サブリース手数料だけですので家賃収入のほとんどが収入となります。しかも、サブリースですので、入居者がいなくてもこの収入は確保できます」
「うーん、でも、ローンって35年も払うんですよね・・・。35年後、同じ家賃ってあり得るんですか?」
「もちろん、繰り上げ返済などでリスクを減らしていくことはできます。ただ、弊社のマンションは都心の駅近で、エリアもデザインも資産価値を保ち続けるものに限って開発しているため、家賃が下がるリスクは少ないと考えています」
現に、東京のトップエリアには、築古になっても家賃が上がり続けているマンションがいくつもある。東京は世界中の投資家から注目されているメガシティで、国連の「世界のメガシティランキング2030年」でも一位で・・・と流れるように続けそうなところを、ぐっとこらえる。
京本様の性格から考えて、大きな話をして盛り上げるよりも、細かい安心材料を積み重ねるほうがいいと感じたからだ。
「頭金10万円だと月々1万3,000円ちょっとの支払いか・・・で、こちらのシミュレーションだと頭金320万円で月3,425円の支払い。これくらいなら貯金があるから、こっちの方がいいな」
「ありがとうございます!僕もこちらの方がオススメです」
「家賃は景気の変動に左右されづらいので、安定した収入になります。貯金を使うのではなく、自己資本をより安定したかたちに変える、という考え方もできるんじゃないでしょうか」と、大江先輩も言葉を添えてくれる。
「僕たちの老後って、2,000万円が必要って言われていますよね。でも、定年までに2,000万円貯金したとしても、使うほど減るから、長生きするほど不安になってしまいます。でも、毎月入金される家賃は、安心して使えるお金なんです。マンション経営は攻めの投資でなく、守りの投資。きっと京本様を守ってくれるはずです」
なるべくたたみかけるような口調にならないように、気を付けて話したつもりだった。
「そうだよね・・・う~ん、でも・・・」
そのあとも、「住宅ローンの金利が上がったら?」「万が一、会社が倒産したら?」と、京本様のギモンは続く。
その一つひとつにできる限り丁寧に答えながら、大江先輩がさっきから発言していないことに気付いた。
誠心誠意答えたつもりだが、まだ腑におちない表情の京本様。
さすがに僕も次の言葉が見つからず、気まずい沈黙の時間が流れる。・・・マズイ。
なにか言わなきゃ、と口を開きかけたその瞬間、大江先輩のひと言。
「やらなくても、いいと思います」
えっ、と固まる京本様と僕。それはいったい・・・。
「どうしても不安がぬぐえないのであれば、今はその時ではないかもしれません。京本様の心配を取り除くことができなくて、本当に申し訳ありません」
「はぁ・・・」
「先ほど、家賃が下がるのではという心配をされていましたが、青山や表参道あたりには築50年以上を経てなお、家賃が上がり続けているマンションがあります。もちろん建物自体もしっかりした素晴らしいものですが、その持ち主の方々は50年前、物件を購入されたときはここまでになるとは予想されていなかったでしょう」
あ、その話、僕がしようと思ってガマンしたのに・・・と、そんなことを考えている場合じゃなかった。
「未来のことは誰にも分かりません。でもそのマンションの持ち主は『あの時買っておいてよかった』と、間違いなく思っていると思います。私たちは、京本様にも50年後、そう思っていただけると信じてお話をさせていただきました。貴重なお休みのお時間を使って聞いていただいて、本当にありがとうございます」
なのに、それにお応えできなくて・・・と本当に申し訳なさそうな大江先輩。
真剣な空気に、思わずひき込まれてしまう。ああ、この人は心からそう思っているんだなぁと実感させられる。
また気まずい空気が流れて、今日はもうお開きかな、と思ったその瞬間。
「・・・マンション経営、やってみます」と京本様。
「えっ」・・・っと、僕が驚く立場じゃないのは十分わかっているのだけど。
「そこまで考えていただいているなら、きっと大江さんのおっしゃる通りなんでしょう。休みをつぶして話を聞きにきたのも、将来の不安をなんとかしたかったからだけど、今日このまま帰ってもその不安は変わらないし。50年後『あのとき始めていれば』って後悔しないためにも、いま決意します」
「ありがとうございます!」

そのまま、トントン拍子に契約まで進んでしまった。
これが初契約!のはずだが、素直に喜べない自分がいた。

~第5話につづく~

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