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ゼロからのマンション経営 サクセスストーリー

OLふたりのマネ活日記

仕事や遊びを楽しむ29歳、仲良し独身OLの麻衣と美咲。一緒にヨガスクールに通ったり、旅行したり。「結婚しても今までどおり楽しく遊ぼうね」と言いつつ、「そう言えば結婚したら、仕事はどうしよう?」「しばらくは独身だとしても、今のままでいいのかな?」と、そろそろ将来のこと、お金のことを真面目に考えよう!と行動を起こす。

不動 麻衣(ふどう まい)

29歳、製薬会社勤務の独身OL。Season1で登場した智夫の妹で、川崎市内の賃貸マンションを友人とルームシェアしている。趣味は美術館めぐり。パワースポットや神社も好きで、最近御朱印を集めはじめた。どちらかと言えば兄に似たのんびり屋でコンサバな性格だが、いちど決めたことにはとことんこだわる一途な面が。半年前に彼氏と別れて以来、現在はフリー。

城山 美咲(しろやま みさき)

29歳、麻衣のルームメイト。麻衣とは大学のサークルで知り合って以来の親友同士。都内の中学校の教師をしていて、九州にいる両親も教師という一家に育つ。行動的で新しいことになんでもチャレンジする性格なので、これまでヨガやフラワーアレンジメントなど習い事をたくさんしてきた。同い年の彼氏とは現在3年半交際中。

第11話「独身最後のお買い物は、未来につながるものを」

「もしかして…プロポーズ?」~土曜pm20:30 みなとみらいのフレンチレストラン~

美咲:ああ美味しかった。たまにはフレンチもいいね。

美咲の彼氏:(以下、彼氏)そうだね、予約してよかった。

美咲:でも珍しいよね。居酒屋さんが多かったのに。

彼氏:たまにはね。僕たちも長いし、ミサキに飽きられちゃうと困るからね(笑)。

美咲:そんな、飽きるなんて。…(小声で)今でも好きだし…。

彼氏:僕もだよ。それで、これからもずっと一緒にいたいと思って。

美咲:うん。(も、もしかして…?)

彼氏:(小さい箱を取り出し、渡す)。開けてみて。

美咲:これって…ホントに?

彼氏:夜景の見えるレストランでなんて、ベタでごめん。

美咲:(箱を開けて、中の指輪を見つめる。言葉にならない)。

彼氏:結婚してください。

美咲:…はい。

~最寄り駅からの帰り道を歩く美咲 電話が鳴る~

美咲:もしもし。あ、ミカちゃん。

ミカ:ゴメンね、こんな時間に。いま大丈夫かな?

美咲:うん、いま帰ってるとこだったから。

ミカ:そっか、よかった。

美咲:久しぶりだね、どうしたの?

ミカ:投資のこと教えるよ!って言っといて、
勉強会もセッティングしたものの行けなくて。どうだったかなって。

美咲:あ、勉強会ね…そっか。うん…勉強になったよ。

ミカ:……?どうしたのミサキ。なんだか上の空。

美咲:えっ?…そう?や、なんだかすごく昔のコトのような気がして。

ミカ:ふうん?で、なにか興味の湧く投資はあった?

美咲:うん…。色々あの後も調べたり、色んな人に話を聞いて
不動産投資が私には向いてるんじゃないかなって思ったの。

ミカ:へぇ~!なるほどね。

美咲:働いている独身の人や、産休中でマンション経営してる人もいるし、
なんだか私たち女性にすごくいいんじゃないかって。

ミカ:うんうん。

美咲:ほら、これから結婚したり出産したりで、状況によっては
自分自身の収入が途絶える可能性もある訳でしょ。
ミカちゃんも、会った時に言ってたけど。

「やっと実感できた、ライフプランの意味」

美咲:そんな時、自分だけじゃなく自分の大切な人や生活を守るために、
って考えたら、ローリスク・ロングリターンの投資がいいなって。

ミカ:確かにね。でも、ローリスクとまで言うってことは
もしかして、もう具体的な物件に目星を付けた感じ?

美咲:するどいな。さすがミカちゃん。

ミカ:しかも、自分だけじゃなく…なんて。もしかしてプロポーズでもされた?

美咲:(絶句)…なんで分かるの?!

ミカ:きゃあ!ホントに?カマかけてみただけなのに。

美咲:本当についさっき、いま言われたの。

ミカ:おめでとう!すごいタイミングに電話しちゃったね。

美咲:なんだか不思議。この前会った時はぜんぜん想像もしてなかったのに。

ミカ:結婚も、不動産投資もね。ね、プロポーズはどんな?
で、買おうと思ってるマンションはどこの物件?
って、どっちから聞いていいのか迷う~~!

美咲:まぁまぁ。私もまだ、ちゃんと消化できてないから。

ミカ:そうだよね、ゴメン。うれしくてつい先走っちゃった。

美咲:えっと、まず、いいなと思ってる投資マンションは北新宿ね。
新築で、新大久保と大久保駅の間くらいかな。

ミカ:へぇ、いいね!新大久保って今すごい人気らしいから、
かなり需要があるだろうし、家賃収入も安定してそう。
よく見つけたね、そんな物件。

美咲:それはたまたま、運がよかったのかも。

ミカ:不動産は株やFXみたいなギャンブル性もないし、
投資した分だけ、確実に資産として積み上がっていくからね。

美咲:それに、サブリース契約で空室の心配や管理の手間もないの。

ミカ:それ、大事だよ。仕事に結婚準備に、これから忙しくなるものね。

美咲:そっか、結婚準備…。…ねぇミカちゃん。
プロポーズもそうだけど、私、やっと、これからの人生のこと、実感わいてきたって感じ。
ライプラン?ってミカちゃんの言ってた意味が胸に迫ってきたよ。ありがとね。

ミカ:そんな…こちらこそ。
私でよかったらいつでも頼ってね!

「今日はお祝いかなにか?」~次の日の夜 家のダイニングにて~

美咲:マイ、ご飯できたよー!

麻衣:はーい。…そっか、今日はミサキちゃんの食事当番の日曜か。

美咲:日曜の夜だけは、作って一緒に食べようって約束だもんね。

麻衣:(席について)すごーい!今日はなんだかごちそうだね。

美咲:ちょっとがんばっちゃった。ね、ワインも開けない?

麻衣:いいけど…今日はお祝いかなにか?
ふたりとも、お誕生はまだしばらく先だし…。

美咲:や、お祝いって訳じゃないんだけど。
ちょっとマイに話したいことがあってね。

麻衣:…もしかして、プロポーズされた?

美咲:えっ…なんで分かるの?(昨日のミカちゃんと言い…)
実はそうなの。指輪をもらって…。

麻衣:そりゃー、昨日デートだって聞いてたのに、
今日は一日なんだか静かだったし。
さすがにニブイ私でも分かるよ~!おめでとう!

美咲:ありがとう!

麻衣:じゃあやっぱりお祝いだ。カンパイしよ!

美咲・麻衣:(グラスを合わせる)

美咲:あとね、もうひとつ、マイに言いたいことがあるんだ。

麻衣:もうひとつ?それは想像つかないな、なあに?

美咲:こないだ福家さんのところで見せてもらった
あの投資マンション、買おうと思って。

麻衣:!!

美咲:もちろんローンだし、シミュレーションで
すぐに毎月儲かるっていうのじゃないのは分かったけど、
独身最後の大きい買い物は、未来につながるものにしたいなって。

麻衣:そっか。…確かに、服とかジュエリーより、
ずっとミサキちゃんらしいかも。うん!いいんじゃない。

美咲:契約するとき、実際に物件も見とこうと思うんだけど、
もし時間あったらマイ、付き合ってくれないかな?

麻衣:私でいいの?もちろん喜んで!

美咲:ありがとう!これまで一緒に投資のコト、お金のコト
勉強してきたのはマイとだったし、最後はマイと見たかったの。

麻衣:最後だなんて…なんだかさみしくなるからやめてよ~
結婚しても友達だからね!(もう一度乾杯)

美咲:もちろん!ありがとね、マイ。(グラスを合わせる)

~第12話につづく~「ひとり立ちするために、いま私に必要なもの」

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