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ゼロからのマンション経営 サクセスストーリー

season4

営業マンの成長ストーリー「マンション経営で人を幸せにしたい」

投資用マンション販売の新人営業マンが実際の現場での経験を通してマンション経営のリアルなメリット・デメリットを学んでいく成長ストーリー。どうすればマンション経営の良さを知って貰えるか、試行錯誤を繰り返しながら自分の営業スタイルを身につけ、念願の初契約を獲得する。

正真 泰司(しょうま たいじ)
正真 泰司(しょうま たいじ)

正真 泰司(しょうま たいじ)

投資用マンションの企画・販売・管理を手がけるフィデス・インベストメントの新入社員。就職活動のコンセプトは「成果主義で、若くても結果を出せば評価される会社!」で、不動産系から投資分野に志望を絞り、見事内定を勝ち取った。10社程度のなかから同社を選んだ理由は、圧倒的な物件の魅力と社長の人柄。自己分析は「情熱的だが不器用」。

富田 安奈(とみた あんな)

泰司の彼女。大学時代のサークル仲間だったが、就職のタイミングで泰司から告白し、付き合うことになった。アパレル会社に勤めているため、泰司のスーツは全て彼女の見立て。車の運転が好きで、ドライブデートでも助手席ではなく、もっぱらハンドルを握る側。サバサバした性格。

第2話「契約ゲット!のはずが・・・」

「最近、調子いいみたいだね」
隣の席の先輩が話しかけてくる。
「そうなんです!先週お名刺をいただいた山上様に昨日も来ていただき、かなりお話が進みました」
「おお!ってことは・・・」
「はい!今週中に正式に契約書を交わすことになりました!」
すかさず先輩が拍手してくれる。周りの席の先輩や同期も同調して、ちょっとした拍手の波が巻き起こった。
「いや~、ありがとうございます。でもまだ契約前ですから・・・」
立ち上がって周りにお辞儀しながら、ホントにノリのいい会社だなぁ、と嬉しくなってしまった。
そういえば、この前向きな雰囲気が好きで、就職を決めたっけ。
~~~♪
と、携帯電話に着信が入る。タイミングよく、山上様だ。
「はいっ!正真でございます。お電話ありがとうございます!」
思わず声にも力がこもってしまった。
「もしもし・・・山上です。あの・・・マンション投資の話なんですけど」
「はい!なんでも承ります」
なにか質問だろうか。昨日は確かローンのシミュレーションデータをお渡ししたはず。
「お話をお聞きして、すごくいいなって思って、すっかり乗り気になってたんですけど・・・申し訳ない!やっぱりお断りさせていただきます」
今なにを聞いた?一瞬耳を疑う。
「お断り・・・そうなん、ですね・・・」
「いや、本当に申し訳ないです。僕自身はかなり惹かれてたんですけど」
「あの・・・もし差支えなければ、理由など聞かせていただけますでしょうか」
遠のく意識を呼び戻そうと必死な自分を感じながら、会話を続ける・・・いったいなぜ・・・!?
「いや~、お恥ずかしい話なんだけど、婚約者に猛反対されてしまいまして。これから結婚式とか新生活にお金がかかるのに、マンション経営なんてとんでもない!って」
「婚約者様が・・・。あの!もしよろしかったら、婚約者様に私からご説明させていただくことはできませんでしょうか」
結婚を考えている人がいるというのは聞いていた。だからこそ、将来につながるマンション経営というお話はしたし、もしものときも、家族に遺せる財産となるって話もしたはず・・・なのになぜ・・・!
「お願いします!」
最後の望みをかけて、山上様にお願いする。
「婚約者に?いや~それはちょっと無理ですよ。さすがに僕からもそんなこと頼めないし、実はもう結構怒っちゃってるんですよね、勝手に話を進めていたことに」
「そうですか・・・分かりました。ご連絡いただきありがとうございます。またいつか状況が変わりましたら、ぜひご検討ください」
このたびは本当にありがとうございました、と電話を切る。
電話のやり取りで察せられたらしい。さっきまで拍手を浴びていたのがウソのように、静まり返る社内。
リーダーに報告しなきゃ、と、まとまらない頭で考える。先輩がそっと、缶コーヒーを机に置いてくれた。

「ちょっと~!久々に会えたのに、なんでそんなションボリしてるの?!」
週末のドライブデートはいつものように僕が助手席。車が走り出したとたん、大きなため息をついたのを彼女の安奈に見とがめられてしまった。
「ゴメン・・・最近ちょっと仕事が忙しくてさ」
「だから気晴らししようって、今日会うことにしたんでしょ。お天気いいねぇ、どこ行こうか。横浜とか?鎌倉まで足を伸ばす?あ、海じゃなくて山でもいいよ!秩父にかき氷でも食べに行く?」
う~ん、どうしようかなぁと煮え切らない返事をしながら、頭の中は山上様のことでいっぱいだ。
「ほら!またため息。第一志望の会社に内定が決まって、研修も営業も毎日楽しい!って言ってたじゃないの」
「楽しいのは楽しいよ。でも、営業だから結果を出さないと。同期は初契約を決めてるのに、僕はまだゼロなんだよなぁ」
最後の方はぼやきになってしまい、我ながら情けないなぁ、と思う。
「こないだも、婚約者の方の反対で白紙に戻っちゃって・・・お客さまのことだから詳しくは話せないけど、大手メーカー勤務だからローン審査も通るだろうし、年齢的にもぴったりだったんだけどな」
「婚約者の反対。そんなこともあるんだ」
短く反応しながらも、安奈はどこかにナビを設定する。
「僕も想定外だったよ。結婚を考えている人がいるとは聞いていたけど、そこまで具体的な話じゃないと思っていたし、まさか反対されるなんて・・・」
車が発進した。どうやら高速道路にはのらないらしい。
「ん~~・・・なんだか、私、その婚約者の人の気持ちわかるかも」
「えっ、どういうこと?」
「私だったら、彼氏に最近営業してきただけの人に『結婚はまだ先だ』なんて思われるの、たぶんすごく腹が立つ気がするから。大事なことを勝手に進められていた怒りと合わせて、その人を敵視しちゃうかも」
「そうなの?・・・でもその方がそう言ってたんだよ。そもそも婚約者って呼んだのもお断りの電話のときに、初めてだったし、僕は相手の方とお会いしたこともないし」
「分からないけど、彼女にマンション投資の話をしたときに話が進んだんじゃない?たとえ彼氏越しでも、自分のことがどういうニュアンスで話されてたかって、女はなんとなく分かるのよね」
それってただの想像じゃないか、と思いながら、ふてくされた気持ちでシートに身体をあずける。
「それに泰司君、さっきからその人のスペックのことしか言わないしね」
「えっ・・・?」
頭をガーンと殴られたような気分になる。山上様のスペックしか見てなかった・・・?

~第3話につづく~

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