第2話「共働き⽣活スタート!」

「保育園からの電話って、どうして母親にばかりかかってくるの?」~10:00 汐里の職場にて~
汐里:おはようございます!
上司:おはよう。今日は会議だったよね。
汐里:はい!資料もばっちり作ってあります。
上司:さすが。育休から復帰したばかりなのに、すっかり仕事の勘も戻っているみたいだね。
汐里:いえいえ、とんでもないです。時短勤務ですし、ご迷惑をおかけしないように精一杯なんです。
上司:じゃあさっそくだけど会議の打合せを…。
~汐里の電話が鳴る~
汐里:(上司に)すみません。保育園からみたいで…もしもし。
保育士:すみません、蓮くんのお母さんですよね。こちらひよこ保育園の山田です。実は蓮くんが熱を出してしまって。
汐里:そうなんですか?! で、蓮は…。
保育士:熱自体は37.6℃で、普通にお友達とも遊んではいます。
汐里:(ほっ…よかった)。そうですか…ありがとうございます。
保育士:元気そうではあるのですが、一応37.5℃以上の発熱時はお預かりできないことになっているんです。お母さん、今からお迎えに来ていただけますでしょうか?
汐里:そ、そうなんですね…!もう少しだけ、せめて午前中だけ見てもらうことはできそうでしょうか?
保育士:すみません。決まりなので…お迎えをお願いします。
汐里:…分かりました。(電話を切る)
~翔太に「蓮が熱出したらしいから、仕事早退してお迎え頼めないかな?」とメールする汐里。
しかし翔太からは「ゴメン来客予定だから無理」とそっけない返信~
汐里:(上司の方に歩み寄り)すみません、課長…。
「働くお母さんって、みんなどうしてるのかな?」~数日後の昼休み、翔太の職場にて~
翔太:はぁ…
部下:係長、どうなさったんですか、ため息なんかついて。
翔太:いや~、妻が職場復帰したんだけどさぁ。子育てと仕事の両立はやっぱり大変みたいでさ。
部下:女性も働く時代ですからねぇ。
翔太:家事分担表まで作ってくれたから、自分の担当分は頑張ってるつもりなんだけどね。
部下:なるほど。僕はまだ独身ですが、参考にさせていただきます。
翔太:このあいだ息子が保育園で熱出して、早退して迎えに行ってくれたんだよ。そしたら帰ってからスゴイ剣幕で「なんで母親が迎えに行って当然、って態度なの?」って。
部下:ひえっ…。そうなんですね…。
翔太:うちの職場って女性がほとんどいないから、そういうこともあるって気付かなかったよ。仕事抜けられないかメールも来たけど、まぁ無理だろう?あれからずっと機嫌悪いんだよなぁ。
~ドアが開いて、「失礼しま~す!」とスーツを着た中年女性が登場。にこやかに席をまわり、他の社員たちに話しかけている~
部下:あ!あの保険会社の営業さん…加納さんでしたっけ。確か子どもが3人いるって前に話してましたよ。かなり忙しそうな仕事だし、どうされているか聞いてみてはどうでしょう?
翔太:ああ、それイイかも!ちょっとすみません(ちょうど側に来た加納さんに声をかける)。

「父親のつとめ?そりゃ保険でしょ!…ってホントに?」
加納:あら、豊久係長!お子さまはお元気?もう2歳くらいになられたんでしたっけ。きっとカワイイでしょうねぇ。
翔太:(さすがの情報網だな…)。ありがとうございます。
加納:豊久係長から話しかけてくださったということは、もしかして保険を検討されているのかしら?ちょうどお子さまもふくめ、いい商品ができたんですよ~。お父さんになられて、保障を見直すタイミングですものねぇ(カバンから次々にパンフレットを取り出す)。
翔太:ちょ、ちょっと待ってくださいよ。加納さんはお子さんがいらっしゃるということで、お仕事をしながらの家事、育児はどうされているかを聞きたいと思って…。
加納:あら。ウチはもう下の子も大学生で、今は子育ての手間はかからなくなってるんです…そりゃ、小さかったときはとにかく目まぐるしくて、大変だったことだけは覚えているのだけれど。
翔太:そうなんですね…。
加納:主人も仕事が忙しくて、多少はやってもらったものの、あくまで手伝い程度、だった気がしますね。
翔太:はぁ…。
加納:でもいいんです!どんどん働いてもらって、おかげで子どもたち3人とも大学に入れることができたし、たっぷり生命保険にも入ってもらっているから、いざというときも、ね…(ニッコリ)。
翔太:(なんとなくゾッとする)。生命保険って、やっぱり必要ですかね。
加納:もちろん!生命保険の世帯加入率は90%近くにもなるんですよ!
翔太:そんなに?!みんな保険料にいくらくらい払っているんですか?
加納:年代にもよるけど、統計では、年間で支払う保険料は平均で一世帯38.2万円程度と出ていますね。
翔太:月3万円ちょっとかぁ…けっこう大きいですね。
加納:そうかしら?でも、支払われる保険金は平均約1,400万円※。豊久係長にもし万が一のことがあっても、月3万円でこれだけ遺せたらご家族も安心でしょう?もちろんウチにはもっとおトクな商品も…!
翔太:ちょっと待ってくださいって!いま入っている保険もあるから、それも含めて見直しますから。
(とは言ったものの、いま、ウチの保険ってどうなってるんだっけ…?)
~第3話につづく~