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マンション経営・不動産投資の気になる!アレコレコラム
2016.03.09

また値上がり改定? マンション保険とは何?

マンション保険

生命保険に火災保険、地震保険にがん保険……万が一に起こる様々な事態に備えて契約するのが「保険」ですが、その中に、マンション向けの保険があるのをご存知でしょうか? いわゆる「マンション保険」と呼ばれるものです。そして、このマンション保険の保険料が、2015年秋に値上げされました。

各損害保険会社では、マンションオーナー様の多様なニーズに応えるために、マンション保険を販売しています(「マンション火災保険」や「マンション総合保険」と呼ばれることもあります)。このマンション保険は火災だけでなく、風水害、漏水、盗難、第三者への損害補償を含むのが一般的です。なお、地震保険は、マンション保険本体に加入した方のみがオプション契約でき、単体で契約ができません。

今回はこのマンション保険について、オーナー様の役に立つトピックをご紹介します。

共有部分のマンション保険は誰が決める?

分譲マンションは、入居者が居住する「専有部分」、マンションのエレベーターやエントランスホールなどの「共有部分」に分かれますが、マンション保険は、専有部分・共有部分を別々に契約するのが主流となっています。

専有部分のマンション保険は区分所有者が契約し、共有部分に関しては、所有者個人で選択することはほぼありません。かつては専有部分と合わせて個々に契約することもありましたが、現在はマンションの管理組合が一括して契約するようになっています。

ただし、共有部分のマンション保険については共有部分の管理に属し(区分所有法18条4項)、管理規約で別段の定めがない限り(区分所有法18条2項)、集会の決議で締結できるとされています(区分所有法18条1項)。そのため契約内容に不満がある場合は、この規定を根拠に集会で見直しを提言することも可能です。

マンション保険における共有部分と専有部分の境目は?

専有部分と共有部分のマンション保険は別個に契約するとして、専有部分と共有部分の境目はどこになるのでしょうか?

一般的には「上塗基準(内法基準)」というものを採用します。これは文字通り、専有部分(居住部分)を取り囲む壁や天井の「上塗り」までを専有部分とする考え方で、壁や床・天井の本体は共有部分、天井のクロスや壁紙、床のフローリングから内側が専有部分となります。この専有・共有部分の境界については各マンションの管理規約に記載されています。マンション保険の保険金額を決める際は、この境界が基準になるので、知っておくと良いでしょう。

専有部分のマンション保険はどの範囲で加入するべきか?

専有部分を対象とした一般的なマンション保険は、火災から盗難まで、地震を除く様々な補償を組み込んだ商品となっています。ですが、そこまで補償してもらう必要はあるのでしょうか?

専有部分のマンション保険で補償の対象となるのは、上述の通り、上塗基準では天井のクロスや床のフローリングから内側の部分のみです。1階や2階でない限り、風水害の被害が専有部分に及ぶ可能性はかなり低いと言えます。

それでも自分の住まいとするのなら「安心を買う」と思えなくもないですが、マンションが投資目的であれば、なおさら、余計な保険料は支払い避けたいと考えるのが普通でしょう。

実際こういった不満を持つ方が多いのか、損害保険会社も、地震を除く全ての補償をパッケージングした従来商品の他に、契約者が保険にどのリスク補償を組み込むかを取捨選択できる商品も販売しています。少しでも保険料を減らしたい方は、このような保険商品も検討してみましょう。

なぜマンション保険の値上げラッシュが?

2015年10月1日より、マンション保険の保険料が平均3.5%ほど値上げされました。値上げの主な理由は、台風や水害の発生で保険金の支払いが増加したこと、また自然災害発生のリスクが上がったことだと説明されています。従来、マンションは風水害に強いと言われてきましたが、近年はマンションの被害例も報告されており、そのため各社一斉に値上げをしたようです。

また値上げと同時に、マンション保険の契約年数も最大10年までとなりました。これまでは最長30年以上の長期契約も可能でしたが、自然災害のリスクが上昇し、長期的なリスク判断が困難になったということで、改定されたようです。

新築・築浅マンションには割引制度が

この値上げの一方で、建設から間もないマンションに関しては、新築割引を設ける保険会社が増えています(築浅物件割引)。割引が適用される築年数は保険会社によってまちまちで、新築から築10年までが対象にとなるケースが多いです。

オーナー様にとって、保険料は安いに越したことはありません。これから新築物件を購入される方は、長期的に負担が減る「築浅物件割引」に関心を向けられることをお勧めします。

マンション保険は専門家の意見を

マンション保険についてのポイントをいくつかご紹介しましたが、実際は素人では分かりにくい面も多々あります。あまり詳しくないマンションオーナーの方は、ぜひ専門家に相談されることをお勧めします。

ただし、マンション保険のことだけを考えるのではなく、マンション投資全体、マンション管理全体を見た上で、あなたにとってより良いマンション保険を判断してくれる専門家が望ましいです。視野の広いプロフェッショナルから助言を得ることで、あなたに最適なマンション保険が選択できるのではないでしょうか。

(写真=PIXTA)

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