資産価値が上がるランキング3位、住みたい行政区4位のあの街に迫る！

各地方都市には文教地区と言われるエリアがあります。文教地区とは教育施設が多く集まっている地区の呼称です。住環境にも優れ、多くの場合、周辺には高級住宅街が見られます。

東京の文京区の地名は、1947年小石川区と本郷区の合併当時、当該エリアが古くからの文教地区であったことから「文教」をもじって作られたものと言われています。東京大学をはじめとして多くの教育機関が集積しており、閑静な高級住宅街がある文京区の魅力について紹介しましょう。

文京区は魅力がいっぱい

文京区は住みたい行政区の第4位に選ばれています。1位の世田谷区、2位の港区、3位の目黒区に次ぐ堂々の4位です。ちなみに5位には若者に人気の吉祥寺がある武蔵野市が続いており、文京区はいかに人気が高いエリアであるかがお分かりいただけるでしょう。文京区は元々文教地区であっただけに大学も多いです。東京大学の本郷キャンパスの他、筑波大学の東京キャンパス、お茶ノ水女子大学、拓殖大学、日本女子大学、中央大学などがあります。進学校も多く教育熱の高いエリアとしても有名です。

また文京区には、東京メトロの丸ノ内線、有楽町線、南北線、千代田線、都営地下鉄の三田線、大江戸線も通っており東京、池袋、新宿のいずれにも近く、交通の利便性は非常に高いです。このように都心の真ん中に位置する文京区ですが、不思議と雑然とした雰囲気はありません。周りの台東区や新宿区から文京区に入ると、突然、空気が変わったような高級感のある雰囲気を醸し出しているのも魅力です。特に有楽町線の江戸川橋は、椿山荘や新宿区の高級住宅街である神楽坂に近いにも関わらず、値ごろ感があり不動産としては注目されているエリアです。

不動産投資のエリアとしても好立地

文京区は人気も高く住みやすい街であるため、住宅地として人気の高いことは、ディベロッパーも熟知しています。文京区で賃貸マンションを建てれば、賃料も高く、空室率も低いマンション経営が可能になります。しかしながら、文京区はワンルームマンションの建設を規制する通称ワンルーム条例が厳しい区としても知られています。そのため、文京区は賃貸マンションの売り物件が滅多に出ません。新築供給も少ないことから、築浅の物件が手に入れば、競合にさらされる心配もあまりないと言えます。

賃貸マンション開発を規制するワンルーム条例に関しては、一般的に馴染みが薄く、個人投資家の方はピンとこない情報かもしれません。ワンルーム条例はマーケットを不自然にゆがめる部分もあり、功罪併せ持つ条例ですが、投資家にとってはメリットもあるといえます。通常、賃貸物件を購入するとそのうち築年数が古くなり、近くに出来た新築物件が脅威の存在となります。しかしながら、新築供給が抑えられている状態であれば、競合が少ないため安定した賃貸経営が可能になります。

ワンルーム条例は情報量が少なく、知っているのと知らないのでは判断に大きな差が付きます。厳しいワンルーム条例があり、かつ住宅地として人気がある文京区や目黒区の物件は、十分に不動産投資を検討する価値があるのです。

また文京区は、資産価値が値上がりする町のランキングの3位に選ばれています。このランキングは、東京カンテイが2014年に過去10年のデータと今後の都市開発計画に基づき、値上がりする町を予想したものです。これは江戸川橋のように文京区というブランド力があるにも関わらず、まだそのポテンシャルが土地価格として十分に発揮されていないエリアが残っているということもあるでしょう。江戸川橋あたりであれば、物件価格が高騰しきっている訳ではありません。賃料が高く価格の安い物件は、投資の価値が高いと言えるでしょう。

江戸川橋の投資に勝機あり

ワンルームマンションの投資を成功させるには、少しコツがあります。それは入居者をきちんとターゲッティングすることです。ワンルームマンションの居住者には、サラリーマンや学生、高齢者、外国人などが想定されますが、家賃の支払い能力が高く、需要者数が見込めるのはサラリーマンです。そのためサラリーマンをターゲットとしたワンルームに投資することをお勧めします。高級住宅地のイメージがある文京区ですが、特にサラリーマンに人気のある街が江戸川橋です。江戸川橋は町名こそ残っていませんが、文京区の関口、水道、音羽、小日向辺りをいいます。近くの江戸川公園の桜は東京の桜の名所となっていて人気もあり、どことなく若者に人気の目黒川を彷彿させる雰囲気があります。また地蔵通り商店街もあり、生活利便施設も充実しています。江戸川橋は、文京区の中でもワンルームマンション投資に適した街といえるでしょう。

（写真＝PIXTA）